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中国とは?

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本項目では、「中国」という語の意味の変遷と、今日「中国」と呼ばれている地域の呼称の変遷の両面について述べる。中華人民共和国および中華民国の地理、歴史、社会等についてはそれぞれの項目を参照のこと。

『概要』

今日「中国」と呼ばれている地域は、地理的にはアジア大陸の東部に広がる地域、中国大陸とそれに付随する島嶼にあたる。この地域では、現代の中国社会の中心的地位を占めている漢民族を始めとして、一時は中国全土を支配していたモンゴルなど、様々な民族による全く異なる王朝の出現、滅亡、戦乱を繰り返してきた。

代までの中国には「国家」という概念は無く、「天下あって国家無し」と言える状態だったため、王朝の名前が対外・対内的な呼称として使われていた。

19世紀半ば以降、中国が世界的な主権国家体制に組み込まれてゆく過程で、「中国」という語が主権国家の自称として広く用いられるようになり、次第に固有名詞としての性格を濃くしていった。現在では中国の地域、文明、民族を広く指す用語として用いられ、そこで成立した中華民国中華人民共和国に対する略称としても用いられる。また、その地域に紀元前から継続する文明の総体をも指して使用されている。

『「中国」の意味の変遷』

「古典的用法」

中国(ちゅうごく)という語は、中国の古典である『詩経』で「地理的中心部」と言う意味で初めて用いられた。従って本来は特定の民族ないしは国家を指す語ではない。ベトナムでは阮朝が自国を中国(チュンコック)と呼び、日本でも自国に対して葦原中国(あしはらのなかつくに)あるいは中国(なかつくに)という美称を用いている。一方、黄河流域で黄河文明を営んでいた漢民族の間では、「中国」という語は、孔子とその他思想家たちによる潤色を経ながら、中華思想に基づく「文化的優越性を持った世界の中心」という意味を帯び、中国歴代王朝の政治的・軍事的な境界を設定する中で、徐々に民族のアイデンティティを境界づける自称として拡張されていった。なお「中原」とは、黄河文明の発祥地である黄河中下流域に広がる平原のことである。

中華(ちゅうか)あるいは華夏(かか)という語は、「優れた文化を持つ者」を意味し、漢民族の間で「中国」と同様の自称として用いられた。「中心の国に住む優れた文化の担い手」という意味の「中華」には、地理的な意味に加えて、「漢民族のアイデンティティ」と「華夏文化の優越性」という要素が共存していた。


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最終更新:2010-08-06 08:00:21
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